コンセントが足りないと感じて、このページにたどり着いた方はたぶん今、「ちょっと不便」から「これ、危なくない?」の間を行ったり来たりしている頃かなと思います。私もまさにそうでした。
古い家に住んでいると、コンセントが少ないのは当たり前。延長コードで何とかなるし、今までも大丈夫だったし…そう思っていたんですよね。でも、暮らしが変わったり、家族構成が変わったりすると、急に見過ごせなくなる瞬間が来ます。
コンセントが足りないことで起きるのは、単なる不便だけじゃありません。延長コード、タコ足配線、ブレーカー、水回り、冬の寒さ、高齢者や孫の安全。ひとつひとつは小さくても、重なると「この家、このままでいいのかな?」という疑問に変わっていきます。
この記事では、私自身が古い家で実際に感じた体験をベースに、コンセント不足の不便さ・危険性・考え直すきっかけまでを、できるだけ具体的にまとめました。
- コンセントが足りない家で起きやすい不便とストレス
- 延長コードやタコ足配線に潜む見落としがちな危険
- 賃貸や古い家でもできる現実的な対策
- 見直しを考えるタイミングの判断材料
コンセントが足りない家で感じた不便と危険
コンセント不足は、最初から「危険だ」と感じるものではありません。多くの場合、「ちょっと使いにくい」「まあ仕方ない」で始まります。でも、その積み重ねが暮らしの質や安全にどう影響するのか。私が感じたリアルな場面ごとに整理してみます。
昔の家はコンセントの数が少なかった

昭和から平成初期に建てられた家では、コンセントが少ないのは本当によくある話です。当時の暮らしを思い出すと、テレビ、照明、せいぜいこたつや扇風機くらい。今のように、スマホの充電、Wi-Fiルーター、パソコン、空気清浄機、加湿器まで常時つなぐ生活は想定されていませんでした。
そのため、リビングに1か所、寝室に1か所、キッチンも最低限、という設計が普通だったんですよね。当時はそれで足りていた。でも今は、家電の数も種類も、使う時間帯もまったく違います。
ここでやっかいなのが、「家が悪いわけじゃない」という点です。家は当時の基準ではちゃんとしている。でも、暮らしが変わった結果、設備が追いつかなくなっている。これって、住んでいる側が気づかないと、ずっと我慢が続く構造なんです。
私も最初は、「古い家だから仕方ない」と思っていました。でも、仕方ないで済ませている間に、延長コードが増え、差し替えが増え、掃除が面倒になり、危険も増えていたんですよね。
家の設備は「建てた時代の暮らし」を前提に作られています。暮らしが変わったなら、設備に違和感が出るのは自然なことです。
使いたい場所にコンセントがないストレス
コンセントが足りないと、必ず起きるのが「使いたい場所にない」問題です。数だけでなく、位置が合わない。これ、かなりストレスですよ。
例えば、ソファでスマホを充電したいのに、壁の反対側にしかコンセントがない。ベッド横でスマホを置きたいのに、延長コードが必要。テーブルでパソコン作業をしたいのに、床をコードが横切る。こういう小さな不便が、毎日のように積み重なります。
その結果、床を這う延長コードが増えていきます。見た目がごちゃつくだけでなく、掃除機が引っかかる、足で引っかける、夜中に暗い中で踏む。特に高齢の家族がいると、「転んだらどうしよう」という不安が常につきまといます。
私の家でも、延長コードを「一時的な対処」として使い始めたはずが、いつの間にか常設になっていました。これ、気づきにくいんですよね。慣れてしまうから。
延長コードやタコ足配線が当たり前になった
コンセントが足りないと、電源タップで口数を増やすのが一番手軽です。私もそうでした。テレビ、レコーダー、ルーター、充電器をまとめてタップにつなぐ。気づけば、それが当たり前の風景になります。
ただ、タコ足配線が増えると「何がどこにつながっているか」が分からなくなります。掃除のときに動かすのも億劫になるし、プラグ周りのホコリも見えにくくなります。危険というより、危険の芽に気づきにくくなるのが怖いところです。
※安全のための補足(ここだけ押さえればOK)
掃除機やアイロンのたびに差し替えが必要
掃除機やアイロンのように「短時間だけど頻繁に使う家電」があると、コンセントが足りない家では差し替えが当たり前になります。私も掃除のたびにテレビ裏のプラグを抜いて、終わったらまた戻す、ということを繰り返していました。
差し替えが増えると、奥まで差し込めているか確認しづらかったり、家具の裏でプラグが浮いた状態になったりしやすいです。地味ですが、こういう“ちょっとしたズレ”が積み重なると不安が増えます。
キッチンで家電を同時に使えなかった
キッチンは、コンセント不足の影響が一気に出る場所です。電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター、コーヒーメーカー。どれも「同時に使いたい」タイミングがありますよね。
でもコンセントが足りないと、どれかを使うたびに差し替え、あるいは同時使用を避ける判断が必要になります。私は「電子レンジ使ってるから、今はポットやめておこう」みたいに、無意識に行動を制限していました。
これ、生活の質としてはかなり下がります。家電が悪いわけでも、自分が悪いわけでもないのに、設備の都合で我慢が増えるんですよね。
キッチンは家電が集中しやすい場所です。コンセントの数だけでなく、回路の分かれ方や同時使用の前提で考える必要があります。
冬の脱衣所で暖房器具が使えない不安
私が「これはちょっと本気で考えないと」と思ったのが、冬の脱衣所でした。寒い脱衣所、つらいですよね。特に高齢の家族がいると、入浴前後の温度差が気になります。
本当は、小型の暖房器具を置いて、少しでも暖かくしたい。でも、コンセントがない、遠い、足りない。延長コードを引くと、水回りに近づくのが怖い。結果、何もできずに寒さを我慢する。
ヒートショックは、温度差や体調など、複数の要因が重なって起こるとされています。「これをすれば絶対防げる」という単純な話ではありません。
だからこそ、できる範囲で環境を整えたいのに、コンセント不足が足かせになる。このもどかしさは、実際に経験するとよく分かります。
コンセントが足りないと見直しが必要な理由
コンセント不足は、工夫で何とかしているうちに「不便」よりも「不安」が勝ってくることがあります。特に、家族に高齢者がいたり、孫が遊びに来たり、在宅時間が増えたりすると、同じ状況でも見え方が変わるんですよね。このパートでは、私が「足りない」で済ませられなくなった理由を、具体的にまとめます。
コードにつまずきそうになり危険を感じた
床を這う延長コードって、見慣れると当たり前になるんですが、冷静に見ると結構危ないです。私が一番ヒヤッとしたのは、ちょっと急いだ時に足先がコードに引っかかった瞬間でした。転ばなかったから良かったですが、もし高齢の家族だったら…と思うと、ゾッとします。
しかも、つまずきは「コードがある」だけで起きるわけではありません。コードが家具の脚に沿って曲がっていたり、カーペットの端をまたいでいたり、電源タップが床に置かれていたり。そういう“段差”や“引っかかりポイント”が増えるほど危険が上がります。暗い時間帯や、寝起き、疲れているときほど危ない。ここ、地味だけど現実的に大事です。
さらに孫が来るようになると、リスクの種類が変わります。赤ちゃんや小さい子って、床のものを引っ張るし、噛むし、予想外の動きをしますよね。
電源タップや余ったケーブルが見える場所にあるだけで、気が気じゃありません。私も、孫が遊びに来た日は、コードをまとめて隠すだけでバタバタしました。
赤ちゃん連れで実家は危ない?祖父母の家で多い事故と6つの安全チェックという、私の体験を整理した記事もあります。
コードの危険は「慣れ」が一番こわいです。普段問題なくても、転倒やケガは一瞬で起きます。特に高齢者や小さな子どもがいるなら、床を横切る配線は減らせるだけ減らすのが安心かなと思います。
水回り近くの配線が気になり始めた

キッチンや洗面所など、水回りで延長コードを使うと、私はどうしてもソワソワしました。濡れた手でうっかり触ってしまいそう、洗面台の水が跳ねそう、結露で湿っぽくなりそう…そういう「もしも」が頭から離れないんですよね。
もちろん、製品の注意書きに従って適切に使えば安全性は高まります。ただ現実問題として、水回りって忙しい場所です。料理中は手元が濡れるし、洗面所は急いで身支度をするし、子どもや孫がいると余計にバタバタする。だから「気をつければ大丈夫」だけでは、運用が続かないことがあるんです。
私が嫌だったのは「掃除できない状態」
水回りに限りませんが、配線がごちゃつくと掃除がしにくくなります。掃除できないとホコリが溜まり、ホコリが溜まるとまた不安が増える。悪循環です。私は、配線を整理して掃除しやすい状態にするだけで、気持ちがだいぶラクになりました。
家電が増え電気容量に不安を感じた
コンセント不足が深刻になるのって、「家電が増えた時」なんですよね。昔はテレビと照明で十分だったのに、今はスマホやタブレットの充電が当たり前。Wi-Fiルーターや中継機、見守りカメラ、ワイヤレスイヤホンの充電台…気づいたら、常時電源が必要なものが増えています。
しかも、冬はそこに暖房器具や加湿器が重なります。キッチンなら電子レンジや電気ケトル、洗面所ならドライヤー。こういう「消費電力が大きめの家電」が同時に動くと、コンセントの数だけじゃなくて、回路の容量や負担が気になってきます。
同時使用のイメージを持つと、我慢が減る
私は、なんとなく我慢している状態がいちばんしんどかったです。「これとこれ、一緒に使っていいのかな…」とビクビクしながら家電を動かすのは疲れます。
そこで、ざっくりでも「同時に使いがちな家電」を表にして整理しました。これだけでも、使い方のムダや不安が減りました。
家電の消費電力イメージ(目安)
| 家電 | 消費電力の目安 | 同時使用で注意しやすい例 |
|---|---|---|
| 電子レンジ | 約1000〜1400W | 電気ケトル・トースターと重なる |
| 電気ケトル | 約1000〜1300W | レンジと同時だと負担が増えやすい |
| ドライヤー | 約900〜1200W | 洗面所で暖房器具と重なる |
| 小型ヒーター | 約600〜1200W | 加湿器・ドライヤーと重なる |
(※消費電力は機種や運転モードで変わるので、数値は各製品の表示で確認するのが確実です)
コンセント問題は部分的に直せない
コンセントが足りないと、「ここに1口増やせば解決」と思いがちです。私も最初はそうでした。でも実際には、数だけ増やしても“根っこの不便”が残ることがあります。なぜなら、コンセントは「数・位置・使う家電・動線」がセットで効いてくるからです。
例えば、リビングで一番欲しいのはソファ横なのに、増設できたのは別の壁だった。キッチンで家電を使う場所は作業台周辺なのに、増設位置が冷蔵庫側で使いづらい。こういうズレがあると、結局また延長コードに戻ってしまいます。
増設しても「タップが残る」パターンがある
もうひとつよくあるのが、増設しても電源タップが消えないケースです。なぜなら、常時つなぐ家電が多い場所では、口数が増えても足りなくなるから。だからこそ、増設を考えるなら「今だけ」ではなく、これから増えるものも含めて計画するのが大事かなと思います。
不便さに慣れていた自分に気づいた

コンセント不足で一番こわいのは、実は「慣れ」だと思っています。最初は不便でも、生活って慣れるんですよね。「こういう家だから」「うちのやり方はこれ」って、工夫が当たり前になる。でもその工夫が、危険を見えにくくすることもあります。
例えば、差し替えが面倒だからタコ足配線が常態化する。掃除がしづらいからホコリが溜まりやすい。でも慣れているから見ない。コードが床を這っていても、毎日見ているから危ないと感じにくい。こういう“鈍り”って、本人には気づきにくいんですよ。
私が気づいたきっかけは「家族の変化」
孫ができたり、親の体力が落ちてきたり、生活の前提が変わると、同じ部屋でも急に危険に見える瞬間があります。私はそれでハッとしました。「あれ、今までよくこれで平気だったな」って。
だから、あなたももし「最近急に気になり始めた」なら、その感覚は大事にしていいと思います。暮らしの変化が、住まいの見直しサインを出しているのかもしれません。
暮らしが変われば必要な設備も変わる
暮らしって、ずっと同じじゃないんですよね。子育てが終わったら落ち着くと思いきや、在宅時間が増える、介護が視野に入る、孫が頻繁に来る。むしろ後半戦のほうが、暮らしはまた動きます。
そうなると、必要な家電も変わります。加湿器や空気清浄機、見守りカメラ、電動ベッド、足元ヒーター、充電が必要な機器…。便利さや安全のために増えるものが多いです。コンセントが足りない家だと、その変化を受け止めきれずに「我慢の運用」が増えていきます。
「今足りる」より「増えても耐えられる」
私は、設備って“余白”があるほうがラクだなと思いました。コンセントの余白があると、家電が増えても慌てないし、危ないタコ足配線に寄らずに済みます。逆に余白がないと、増えるたびに延長コードでつぎはぎになる。結果、暮らしも心もごちゃつく感じが出ます。
孫が遊びに来る家の整え方について、私が工夫したポイントをまとめた記事もあります。生活動線の考え方が近いので、状況が合う人は参考になるかもしれません。
コンセントが足りない家を見直すまとめ
コンセントが足りない問題は、ただの不便で終わることもあります。でも、延長コードやタコ足配線が増えてきたら、そこから先は「危険」や「不安」に近づきやすいです。私の場合は、冬の脱衣所の寒さと、孫が来たときのコードの危なさで、「これは見直しのサインかも」と感じました。
まずやるなら、いきなり大工事じゃなくて大丈夫です。できることからでOKだと思います。
- 配線を整理して掃除しやすくする
- 古い電源タップや延長コードを見直す(発熱・ゆるみがないか)
- 床を横切る配線を減らす(転倒リスクを下げる)
- 消費電力が大きい家電の同時使用を避ける
「コンセント不足も含めて、古い家のヒヤリポイントをまとめて確認したい」という人向けに、
👉古い家の危険個所をチェックリスト形式で整理した記事もあります。
もし、コンセントの不便だけでなく
家全体で『これから先どう暮らすか』を考えたくなったら、
👉私が古い家を見直して建て替えに踏み切った理由もまとめています。
※安全に関わる工事(増設・配線・容量など)は、住まいの条件で変わります。
不安が残る場合は、電気工事士などに点検だけでも依頼すると安心です。

