三世代旅行 行きたくないと思った時の体力づくりと準備法

三世代旅行 いきいき暮らしのヒント
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「三世代旅行に行きたくない」と感じてしまうこと、実は珍しくありません。
気をつかう場面の多さ、体力への不安、孫のペースについていけるかという心配──
これらが重なると、楽しみなはずの旅行が少し憂うつに思えてしまうこともあります。

私も、孫がまだ0歳の今は「いつか一緒に旅行に行けたら」と楽しみにしている一人です。
けれど正直なところ、「もし誘われても、ちゃんとついていけるかしら」と不安に思うこともあります。
お嫁さんのご両親への遠慮もあり、「楽しみよりも気をつかってしまいそう」と感じることも。
同じように、「行きたくないわけじゃないけれど、心のどこかで迷っている」──そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな“行きたくない”気持ちの奥にある本音に寄り添いながら、
体力づくりや準備の工夫で旅行を安心して楽しむための方法を、やさしくご紹介します。

📢「孫と旅行」についての本音を詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。→【孫と旅行】行きたい?行きたくない?本音と成功の秘訣を徹底解説

  • 三世代旅行を「行きたくない」と感じる理由
  • 不安を軽くするための考え方
  • 旅行前にできる体力づくりのポイント
  • 無理せず楽しむための旅の準備と計画法

三世代旅行 行きたくないその本音に寄り添う

本音

気を使いすぎてしまう不安で旅行が重荷になる

三世代旅行では、親・子ども・孫と三つの世代が同じ時間を過ごします。
それぞれに立場があり、自然と気をつかう場面が増えます。

「孫の好きな食事に合わせようか」「両親が疲れないか」──
そんな思いやりが積み重なるうちに、自分の楽しみが後回しになってしまうこともあります。

とくに祖父母世代は、「自分が我慢すればうまくいく」と考えがち。
でも、その小さな遠慮がストレスになり、「次はもういいかな」と感じてしまうこともあります。

出発前に「どんな旅にしたいか」を家族で話し合っておくと、こうした負担を減らせます。
たとえば、「午後は自由行動」「昼食後はそれぞれ休憩」など、ゆとりのある計画を立てると安心です。
予約や子どもの世話の分担も、事前に決めておくと気持ちがぐっと楽になります。

体力が不安で迷惑をかけるかもしれない

年齢を重ねると、筋力や持久力が少しずつ落ちていきます。
長時間歩いたり、階段を上がったりするだけで息が上がることもありますよね。

「自分のせいでみんなの足を引っ張ったらどうしよう」
そう思うと、旅行そのものに気が重くなってしまうのも自然なことです。

でも、体力に合わせて旅を設計すれば、無理なく楽しむことができます。
たとえば:

  • 観光地の近くに宿を取る
  • 移動距離を短くする
  • 階段や坂の多い場所は避ける
  • 午前と午後の間に必ず休憩時間を入れる

そして出発前には、軽いウォーキングを習慣にしましょう。
「毎日20分歩く」だけでも体力は確実に変わります。
筋肉や呼吸の働きが整うと、旅行先でも「あれ?意外と歩けるな」と思えるはずです。

孫のペースについていけない悩み

孫と一緒の旅行はにぎやかで楽しい反面、体力的に大変なこともあります。
子どもはエネルギーのかたまり。次々に動き回り、少し休もうと思っても待ってくれません。

無理に合わせようとすると疲れてしまい、「迷惑をかけたらどうしよう」と気持ちも沈みがちに。

そんなときは、家族で“別行動の時間”を設けましょう。
午前中は一緒に観光、午後は祖父母はホテルで休憩──これで十分です。

最近では、館内にカフェや休憩スペースのある宿も増えています。
温泉や足湯を楽しみながら、孫たちの笑い声を聞いているだけでも幸せな時間です。

旅先で具合悪くなる心配が大きい

環境が変わると、思っている以上に体が疲れます。
気温や湿度、食事、睡眠リズムが変わることで体調を崩しやすくなります。

「旅行中に具合が悪くなったら…」という不安は誰にでもあります。
持病持ちの私も他人事ではありません。
実際、長時間の移動や食生活の変化が、シニア世代には大きな負担になります。

出発前にできる備えとして、旅行好きの私がいつも確認している事。

  1. 常備薬は1〜2日分多めに持っていく
  2. 医師に「旅行しても大丈夫か」を相談する
  3. 宿泊先近くの病院・薬局を調べておく
  4. 長距離移動の途中ではこまめに体を伸ばす

予定を詰め込みすぎず、「観光は1日2〜3カ所」くらいが理想です。
余裕のある計画が、結果的に家族全員の笑顔につながります。

本音が言えないまま我慢してしまう

三世代旅行でよくあるのが、「自分の気持ちを言えずに我慢してしまう」ことです。
祖父母世代は「せっかく誘ってくれたから」と無理をしてしまい、
親世代は「両親に負担をかけたくない」と気をつかいます。

みんながお互いを思いやるあまり、誰も本音を言えなくなるのです。

けれど、無理をしてしまうと心も体も疲れてしまいます。
たとえば「午前中だけ参加して午後は休憩」など、最初から“マイペース”を計画に入れておくと安心です。


「一緒にすべての時間を過ごすことが良い旅行」という固定観念を手放すことも大切です。世代ごとに自由時間を設けることで、それぞれが自分のペースで旅を楽しめます。家族の誰もが「無理をしない」ことを共通ルールにするだけで、心の余裕が生まれ、笑顔が増える旅行になります。

「私は少し休みたいな」その一言で、旅がぐっとやさしくなります。

疲れずに三世代旅行を楽しむための体力づくりと準備

運動

まずは1日20分の気軽なウォーキング

体力づくりは、特別な運動から始める必要はありません。
まずは1日20分のウォーキングから。

買い物のついでに少し遠回りする、朝夕に近所を歩く──
それだけでも、心肺機能や脚力がじわじわと強くなります。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準(2023年改訂版)」によると、65歳以上の高齢者に推奨される身体活動量は、1日あたり40分以上(1日約6000歩以上)の歩行などの生活活動とされています。
(出典:厚生労働省 高齢者版「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
ただし、運動に慣れていない方にとっては、無理をしないようにしましょう。

息が上がらない程度のペースで、背筋を伸ばして歩くのがコツ。
また、日常生活に自然に組み込む方法もおすすめです。


・買い物の行き帰りに一駅分だけ歩く
・自宅周辺を散歩コースにして季節の変化を楽しむ
・家族や友人と会話をしながら歩く

「旅行のために少し歩いてみよう」と思う気持ちが、すでに第一歩です。

筋力を補うトレーニングで安心を

旅行では、階段を上る、荷物を持つ、立ち上がる──意外と筋肉を使います。
その“支え”を作るのが筋トレです。
自宅でできる簡単な運動を習慣にしてみましょう。


・椅子に浅く腰掛けて立ち上がる「椅子スクワット」
・かかとを上げ下げしてふくらはぎを鍛える「カーフレイズ」
・仰向けで膝を曲げ、腰を持ち上げる「ヒップリフト」

これらの動作は特別な器具を使わずに行え、1回につき10回前後を目安に無理のない範囲で続けるのが効果的です。慣れてきたら、回数を少しずつ増やしていくとよいでしょう。

重要なのは、筋トレを「頑張るもの」ではなく「旅行を快適にする準備」として捉えることです。少しずつ体がしっかりしてくる感覚を楽しみながら続けることが、安心して旅を満喫するための秘訣といえます。

つまづき防止の体操で転倒予防

シニア世代の旅行で特に注意したいのが、転倒によるケガです。観光地では石畳や階段、段差の多い場所もあり、ちょっとした油断が思わぬ事故につながることがあります。

自分では、足をしっかり上げたはずなのに、つまずいてしまった!
そんな経験を何回もしています。

テレビを見ながらでもできる「転倒予防体操」を日課にしましょう。

・片脚立ちを10秒ずつ左右交互に行う(バランス感覚の強化)
・足を前後にゆっくり動かして重心移動の練習をする(歩行時の安定)
・足首を回して柔軟性を保つ(転倒時の衝撃緩和)

継続することで、足腰の安定性が増し、旅行中の移動にも安心感が生まれます。

また、旅行当日は無理をせず、周囲の環境にも気を配りましょう。宿泊先の段差や濡れた床、観光地の石畳などは特に注意が必要です。歩く際は「小さな一歩を意識する」「靴底が滑りにくい靴を選ぶ」ことも安全に直結します。

体操による筋肉とバランス感覚の強化、そして環境への意識。この2つを組み合わせることで、安心して旅を楽しめる土台が整います。

栄養で体力を支える食事の工夫

体力づくりには食事も大切です。
たんぱく質・ビタミン・ミネラルを意識して取り入れましょう。

肉・魚・卵・豆腐などで筋肉を支え、野菜や果物で体調を整える。
「体を整える食事」を心がけましょう。

旅行中は活動量が増えるので、炭水化物を控えすぎるのもNG。
ご飯やパンを適量摂ることで、エネルギー切れを防げます。

喉の渇きを感じにくくなるシニア世代は、水分補給も忘れずに。
味噌汁やスープなど“食べる水分”もおすすめです。


旅行を健康に楽しむためには、食事の工夫を「前日だけの準備」ではなく、日常の延長として考えることがポイントです。

📢「健康寿命の考え方」はこちらの記事で紹介しています。→ひ孫に会える確率と健康寿命を考えて大切な家族の未来を思う

靴選びで移動時の疲れを軽減する

旅行の快適さを大きく左右するのが「靴選び」です。どんなに観光プランが完璧でも、靴が合わなければ楽しさが半減してしまいます。特にシニア世代では、足の筋力低下やバランス感覚の衰えにより、わずかな違和感が疲労や転倒につながることもあります。

理想的な靴は、以下の3つの条件を満たすものです。

  1. 軽くて柔軟性があること:重い靴は足に負担をかけやすく、長時間の歩行で疲れやすくなります。
  2. クッション性が高いこと:かかとや膝への衝撃を和らげ、関節の痛みを防ぎます。
  3. 滑りにくいソールであること:観光地の石畳や階段などでも安定感を保てます。

また、靴は旅行直前に新しく購入するのではなく、2〜3週間前から履き慣らしておくことが大切です。新品の靴は足になじむまでに時間がかかり、靴擦れや疲労の原因になりかねません。旅行前には靴下の素材にも気を配りましょう。吸湿性の高い綿やウール混素材は、長時間歩いても蒸れにくく快適です。

さらに、足の形やトラブルに合わせた「インソール(中敷き)」を利用すると、体への負担をさらに軽減できます。市販のものでも土踏まずを支える設計のインソールは、姿勢を安定させる効果があります。
旅行中は1日数回、靴を脱いで足を休ませる時間をつくることも忘れずに。少し足首を回したり、つま先を伸ばしたりするだけでも血流が改善し、疲労回復に役立ちます。

こまめな休憩を前提にしたゆったり旅行計画

「無理のない旅行計画」は、三世代旅行を成功させる最も大切なポイントです。観光地を詰め込みすぎると、どうしても体力的に無理が生じます。シニア世代にとって理想的なのは、「午前中に観光を1〜2カ所」「午後はゆっくり休憩する」というペースです。

具体的な工夫としては、以下のような方法が挙げられます。


・宿泊先を観光地の近くにして移動距離を短縮する
・昼食後に必ず休憩を取る時間を設ける
・移動手段をタクシーやバスにする
・連泊を選び、荷造りや移動の回数を減らす

また、天候や体調に合わせて予定を柔軟に変更できる“余白のあるスケジュール”も大切です。あらかじめ「予定通りに動けなくても大丈夫」と家族で共有しておくことで、気持ちにゆとりが生まれます。

観光の合間には、カフェや公園、足湯などでひと息つく時間をつくりましょう。たとえ短い時間でも休憩を取ることで、次の行動に向けてエネルギーを回復できます。無理をしない旅のスタイルこそが、家族全員が笑顔で過ごせる「三世代旅行」の理想形です。

孫ではなく自分のペースを大切にする

孫の笑顔を見るのは何より嬉しいこと。
けれど、「みんなに合わせなければ」と思いすぎると疲れてしまいます。

大切なのは「無理をしないこと」。
午前は家族と観光、午後はホテルで読書──そんな過ごし方でいいのです。

自分のペースで動けると、心にも体にも余裕が生まれます。
そして、笑顔で過ごすあなたの姿こそが、家族にとって一番の思い出になります。

三世代旅行 行きたくない気持ちと向き合う 総括

記事のポイントをまとめました。

✅三世代旅行を行きたくないと感じる本音を整理することで出発前の不安を軽くできる

✅気をつかう負担や体力不安が行きたくない理由の大きな要素となっている

✅孫のペースについていけないというギャップを事前に認めることが安心につながる

✅旅先で具合悪くなる不安を軽減するために準備を怠らないことが大切

✅1日20分のウォーキングが旅行準備として有効である

✅筋力を補う簡単なトレーニング習慣が移動時の疲れに備える

✅つまづき防止のバランス体操が怪我予防や安心感につながる

✅栄養のバランスを意識した食事の工夫が体力の土台となる

✅軽量でクッション性のある靴選びが移動負担を減らすポイント

✅スケジュールには必ず休憩を組み込みゆったり旅行計画を立てる

✅自分のペースを優先することで旅行中のストレスを抑えられる

✅移動距離や観光数を抑えたプランが体力に不安がある場合に適している

✅バリアフリー対応や移動手段の選択も安全・快適な旅行の鍵である

✅本音を言いやすい雰囲気を作ることで心身ともにリラックスできる

✅「三世代旅行 行きたくない」と感じているなら、体力づくりと準備が安心の第一歩である

三世代旅行は、「我慢の時間」ではなく「思い出をつくる時間」。
体力づくりと少しの工夫で、“行きたくない”が“行ってよかった”に変わります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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