こんにちは、実家を建て替えたbunchanです。
家の建て替えが決まると、新しい家の間取りや設備に目が向きますよね。けれど、実際に動き始めると意外に大変なのが工事中に暮らす仮住まい探しです。
私も「数か月だけ住めればいいのだから、賃貸住宅はすぐ見つかるだろう」と考えていました。ところが、建築現場の近くで見つけた一戸建ては、短期利用を理由に断られてしまいました。
わが家には高齢の親がいて、車も2台。建て替え場所から遠すぎず、駐車場があり、家族で暮らせる広さも必要でした。最終的には知り合いの不動産屋さんに紹介してもらった古い一戸建てを借りましたが、そこでも退去時に思わぬトラブルが起きました。
仮住まいは「短期間だから多少は我慢すればいい」と決めると、毎日の暮らしや退去時に困ることがあります。新居づくりと同じくらい、条件を一度きちんと考えておくことが大切だと感じています。
- 家の建て替えで仮住まいが必要になる期間の目安
- 賃貸・マンスリーなど仮住まいの選び方
- 家賃や引っ越しを含めた費用の考え方
- 仮住まいでの私の失敗談と注意点
家の建て替えで仮住まいを探す前に知ること
建て替えでは、古い家の解体から新居の引き渡しまで自宅に住めません。その間の暮らしを支えるのが仮住まいです。
大事なのは、単に「安い部屋を探す」ことではありません。いつから必要か、何か月住むのか、誰が暮らすのか、何を持って行くのかまで決めると、物件の条件がかなり見えやすくなります。
建て替え全体の順番を先に確認したい方は、家の建て替えの流れと期間をまとめた記事も参考にしてください。
仮住まいはいつから探す?
仮住まい探しは、解体工事の直前ではなく、新居の設計や工事予定がある程度見えてきた段階から意識しておくのがおすすめです。
一般の賃貸住宅は長く住む人を前提に募集していることが多く、数か月だけ住みたいと伝えると断られるケースがあります。私もまさにそうでした。条件に合う家を見つけて「ここなら大丈夫」と思ったのに、短期利用と分かったところで話が進まなくなったんです。
特に一戸建て、駐車場2台、高齢者が暮らせる間取り、ペット可など、条件が増えるほど選べる物件は少なくなります。
仮住まい探しで先に決めたいこと
希望エリア、必要な部屋数、駐車台数、家賃上限、入居希望日、退去予定時期、階段の有無、通院や買い物のしやすさ、持って行く家具の量まで書き出しておくと探しやすくなります。
ただし、早ければ早いほどよいというわけでもありません。完成予定日がまだ大きく動く段階で契約してしまうと、家賃を余分に払うことにもなります。住宅会社から工程表をもらい、解体開始日と新居の引き渡し予定日を確認してから動くと安心です。
仮住まいの期間は何か月?
家の建て替えでは、仮住まいの期間をおおむね6〜9か月ほどで考えるケースがあります。ただし、これはあくまで目安です。
解体、地盤調査、地盤改良、基礎工事、上棟、内外装、設備工事、検査まで順調に進むとは限りません。天候や資材の納期、設計変更などで完成時期がずれることもあります。
わが家の場合は地盤が緩く、地盤改良で約6m掘って杭工事をすることになりました。建て替え前には分からなかった工事が加わると、「予定どおり退去できるのかな」と仮住まい側の契約も気になります。

そのため、仮住まいを契約するときは「予定日で必ず退去できる」と考えるより、少し延びても対応できる契約かを確認しておくほうが現実的です。
◆bunchanのワンポイントアドバイス
建築会社から工程表をもらったら、仮住まいの契約終了日と並べて見てみてください。完成予定日と退去日がほぼ同じだと、工事が少し延びただけでも落ち着かなくなります。私は余裕を持たせる大切さを実感しました。
仮住まい費用はいくら必要?
仮住まいで見落としやすいのは、家賃だけではありません。建て替えでは「今の家から仮住まいへ」「仮住まいから新居へ」と、基本的に2回の引っ越しがあります。
一般的な目安として、仮住まいと引っ越しを合わせて80万〜200万円ほどを見込むケースがあります。ただし、住む地域、家族人数、家賃、工期、荷物量によって差はかなり大きくなります。
| 費用項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 家賃 | 仮住まい期間と、工期延長時の追加月数 |
| 敷金・礼金など | 短期契約でも通常どおり必要か |
| 仲介や契約の費用 | 初期費用全体でいくらになるか |
| 引っ越し費用 | 仮住まいへの移動と新居への移動の2回分 |
| 荷物保管 | 家具や季節用品を預ける場合の保管料 |
| 駐車場 | 物件に含まれない場合の月極料金 |
| 予備費 | 完成延期による追加家賃や予定外の出費 |
家賃が安い物件でも、駐車場を別に2台借りたり、大きな家具をトランクルームへ預けたりすると、合計額が上がることがあります。反対に、家賃は少し高くても家具付きで荷物を減らせるなら、全体では負担が小さくなるかもしれません。
だからこそ、月々の家賃ではなく、仮住まいを出るまでに払う総額で比べるのがポイントです。
なお、仮住まいの費用は建築会社の見積書に入っていないこともあります。住宅本体、解体、外構ばかりを見ていると、あとから家賃や二度の引っ越しが家計に重く感じるかもしれません。私は建て替え費用を考えるとき、仮住まいを別枠の生活費として見ておくほうが分かりやすいと思います。工期が1か月延びた場合に追加でいくら必要かまで計算しておくと、予算に余裕を持たせやすくなります。
賃貸とマンスリーはどっち?
家の建て替えで使える仮住まいには、一般の賃貸住宅、定期借家、マンスリーマンション、親族宅などがあります。
どれが一番よいかは、家族人数や期間で変わります。私のように高齢の親も含めて家族で移り、車が2台あり、建築現場の近くに住みたい場合は、コンパクトなマンスリーマンションでは暮らしにくいこともあります。
| 仮住まい | 向いているケース | 気になる点 |
|---|---|---|
| 一般の賃貸 | 家族人数が多く、ある程度の広さが必要 | 短期利用を断られることがある |
| 定期借家 | 決められた期間だけ借りたい | 希望期間と契約期間が合うか確認が必要 |
| マンスリー | 荷物が少なく、家具付きで暮らしたい | 家族人数が多いと割高になる場合がある |
| 親族宅 | 近くに十分な居住スペースがある | 荷物や生活時間の違いで負担が出ることもある |
「短期間だけだから」と住み心地を後回しにすると、半年ほどの生活が思った以上に長く感じます。通勤、通学、通院、買い物、駐車場など、毎日使う条件から優先して考えてみてください。
高齢の親がいるなら近さを優先
わが家では老親も一緒に仮住まいへ移りました。この経験から感じるのは、高齢者がいる家庭では家賃だけで決めないほうがいいということです。
住み慣れた家から一度離れるだけでも負担があります。さらに、病院が遠くなる、階段が増える、夜のトイレまで遠い、玄関の段差が大きいとなると、毎日の暮らしが一気に大変になります。
古い実家にも段差があり、廊下は歩くと床がへこむ場所がありました。だからこそ仮住まいでは、「古いから仕方ない」ではなく、高齢の親が安全に暮らせるかをもっと丁寧に見ればよかったなと思います。

仮住まいの内見では、玄関から寝室、トイレ、浴室まで実際に歩いてみてください。手すりの有無、床の段差、夜間の移動、エアコンの位置なども見ておくと、暮らし始めてからの負担を想像しやすくなります。
高齢の家族との住まいづくりそのものを考えている方は、車いす介護で感じた玄関スロープのメリットも参考になると思います。
家の建て替えの仮住まいで後悔しない準備
ここからは、私自身が仮住まいで実際に困ったことをもとに、契約前や引っ越し前に確認しておきたい点をお話しします。
建て替え中は、新居の打ち合わせ、片づけ、引っ越し、解体、各種手続きが同時に進みます。だからこそ、仮住まいのことを後回しにすると、最後に条件を妥協しやすくなります。
短期賃貸は断られることがある
私が最初に困ったのは、気に入った一戸建てが見つかったのに、短期利用という理由で貸してもらえなかったことでした。
普通の賃貸住宅は、ある程度長く住む人を想定して募集している場合があります。貸す側から見れば、数か月で退去すると、また募集や清掃が必要になります。こちらに「半年だけなら簡単」という感覚があっても、貸主側の事情は別なんですよね。
そこで私は、知り合いの不動産屋さんに相談しました。紹介してもらえたのは、かなり古い一戸建てでしたが、建築現場から遠くなく、車2台を置けるという条件を優先して借りることにしました。
短期利用であることは最初に伝える
契約後の行き違いを避けるためにも、「建て替え中の仮住まいであること」「おおよその入居期間」を不動産会社へ最初に伝えて探したほうが安心です。短期解約時の条件も契約前に確認しておきましょう。
仮住まいを探してもなかなか見つからない場合は、建築を依頼する住宅会社に相談する方法もあります。地域の不動産会社とのつながりがあったり、過去の建て替え客がどのように探したかを教えてもらえたりすることがあります。
古い家は建具まで確認する

私が借りた仮住まいは、床にビー玉を置くと斜めに転がっていくほど傾きを感じる家でした。扉や引き戸も、一度開けるときちんと閉まらない場所がありました。
そして退去するとき、貸主から「貸す前は閉まっていた」と言われたんです。私は家の傾きが原因だと思っていましたが、なかなか話がまとまりませんでした。
最終的には間に入ってくれた不動産屋さんが建具を閉まる状態に直し、修理代も負担してくれました。大きな請求を私たちが払うことにはなりませんでしたが、退去時に思わぬやり取りが必要になりました。
この経験から、古い仮住まいほど入居前の状態を写真に残すことが大切だと感じました。
◆bunchanのワンポイントアドバイス
床や壁の傷だけでなく、扉・引き戸・窓・網戸・水栓なども一度動かしてみてください。「最初からこうだった」と説明できるよう、気になる場所はスマホで撮っておくと安心です。
短期の仮住まいでは「数か月しか住まないし」と細かな確認を省きたくなります。でも、短期だからこそ、入居時と退去時がすぐ来ます。最初の状態を確認しておく意味は大きいですよ。
荷物は全部持って行かない
建て替え前の家には、長年ためてきた荷物があります。これを全部仮住まいへ運び、数か月後にまた新居へ運ぶとなると、引っ越し作業がかなり増えます。
そこで、仮住まい探しと並行して「新居へ持って行く物」「仮住まいで使う物」「処分する物」「一時保管する物」に分けておくと楽です。
特に大きな家具、季節外の家電、来客用の布団、思い出の品などは、仮住まいで使わないなら保管を検討してもよいでしょう。ただし、保管料もかかるため、預ける量が多い場合は仮住まいの家賃と合わせて考えます。
仮住まいに持って行く物は「半年ほど生活できる量」を基準に
普段使いの衣類、薬、日用品、最低限の調理用品、大切な書類などを優先し、新居まで使わない物は別にすると荷解きも減らせます。
わが家でも、家づくりの打ち合わせと荷物の片づけが重なる時期は体力的に大変でした。仮住まいの直前に一気に片づけようとせず、少しずつ減らしておくほうが気持ちにも余裕ができます。
建て替えを振り返った体験は、実家を建て替えて8年後にわかったことでもまとめています。
駐車場と生活動線も忘れない
私たちの場合、車が2台あったため、駐車場は外せない条件でした。一戸建てなら車を置けるだろうと思っても、1台分しかないこともあります。
仮住まいの家賃だけを見て決め、あとから月極駐車場を追加すると、思ったより費用が増える場合があります。また、駐車場が家から離れていると、高齢の親を乗せるときや雨の日の買い物で不便です。
建築現場の近くに住むと、工事の様子を確認しに行きやすい利点があります。また、元の生活圏から大きく離れずに済む可能性もあります。
ただし、「現場に近い」だけを優先しすぎる必要はありません。病院、スーパー、駅、職場など、家族が日常的に使う場所とのバランスも大切です。
あなたの家庭なら、仮住まい中に一番困るのは何でしょうか。通院なのか、車なのか、子どもの学校なのか。そこを最初に決めると、物件選びで迷いにくくなります。
工期延長に備えて契約を確認
仮住まいの退去日を決めるときは、新居の「完成予定日」だけでなく、実際に引き渡しを受けて引っ越せる日を基準に考えます。
工事が終わっても、検査や手直しが必要になる場合があります。完成予定日に合わせて仮住まいをぎりぎりで解約してしまうと、数日のずれでも困ってしまいます。
契約前には、予定より長く住む場合に延長できるのか、退去連絡は何日前までか、短期解約に関する条件はあるかを確認しておくと安心です。
契約前に確認したい3点
退去の連絡期限、工期が延びた場合の延長方法、短期解約に関する費用。この3つは口頭だけで済ませず、契約書でも確認しておきましょう。
建て替えかリフォームかでまだ迷っていて、仮住まいが必要になるかどうかも含めて考えたい場合は、建て替えとリフォームの費用・工期の違いもあわせて読んでみてください。
内見では古さだけで判断しない
仮住まいを内見するときは、「数か月だけだから、多少古くてもいい」と思いやすいですよね。私も実際、立地と駐車場を優先したため、建物の古さはかなり受け入れました。
ただ、見るべきなのは築年数そのものではなく、短期間でも安全に普通の生活ができる状態かです。床の傾きや沈み、扉の開閉、窓の鍵、水まわりのにおい、浴室の滑りやすさ、エアコンの有無などは、内見の短い時間でも確認できます。
家具を置いたら通路が狭くならないかも大切です。高齢の親がいる場合、廊下に荷物が出るだけでつまずきやすくなります。ベッドを置く部屋からトイレまで夜に歩くことも想像してみてください。
また、スマホの電波やインターネット環境も忘れがちです。建て替え中は住宅会社との連絡や図面確認が増えるため、自宅でオンラインのやり取りがしにくいと不便になりやすいです。
外も見ておきたいところです。駐車場から玄関までに急な段差がないか、雨の日に滑りやすくないか、ゴミ出し場所は遠くないか。昼間だけでなく、できれば周辺の街灯や夜道も想像しておくと生活の様子が見えてきます。
◆bunchanのワンポイントアドバイス
仮住まいを「家を建てるまでの一時待機場所」のように考えがちですが、半年暮らせば、そこも立派な生活の場です。内見では新居ほど細かく見る必要はなくても、毎日使う場所だけは遠慮せず確認しておくといいですよ。
二度の引っ越しを軽くする

建て替えの仮住まいで大変なのは、引っ越しが一度では終わらないことです。古い家から仮住まいへ移り、数か月後には仮住まいから完成した新居へもう一度移ります。
一度目の引っ越しで段ボールを全部開けてしまうと、数か月後にまた詰め直すことになります。そのため、仮住まいで使わない物は箱のまま保管し、箱の外側に「新居まで開けない」「冬物」「思い出品」などと書いておくと作業を減らせます。
一方で、薬、通帳や契約書などの大切な書類、充電器、普段着、洗面用品、最低限の食器や調理道具は、すぐ開ける箱にまとめておくと便利です。高齢の親の薬や通院関係の書類は、引っ越し荷物に埋もれないよう別にしておいたほうが安心でしょう。
新居で使う家具や家電を買い替える予定なら、古い家を出る前に処分できる物もあります。仮住まいへ運ぶ量を減らせば、引っ越し費用だけでなく、狭い仮住まいでの暮らしやすさにもつながります。
片づけは一気にやると疲れます。家の建て替えでは打ち合わせも続くので、解体日が見えてから慌てて始めるのではなく、使っていない部屋や押し入れから少しずつ進めておくのがおすすめです。
仮住まいのよくある質問(FAQ)
Q1. 家の建て替えで仮住まいは何か月必要ですか?
A. 目安として6〜9か月ほどになるケースがあります。ただし、解体、地盤改良、新築工事、検査などの進み方によって前後します。工程表を確認し、完成予定日ぎりぎりではなく少し余裕を持った契約を考えると安心です。
Q2. 仮住まいはいつから探し始めればいいですか?
A. 解体直前ではなく、設計が進んで解体時期と引き渡し時期の見通しが立ってきたら探し始めるとよいでしょう。短期で借りられる物件は選択肢が少ないため、条件が多い家庭ほど早めに不動産会社へ相談しておくと動きやすくなります。
Q3. 仮住まいの費用はいくら見ておけばいいですか?
A. 家賃だけでなく、敷金・礼金などの初期費用、2回分の引っ越し、荷物保管、駐車場まで含めて考えます。一般的な目安として80万〜200万円ほどを見込むケースがありますが、地域や家族人数、工期で大きく変わります。
Q4. 短期の仮住まいでも普通の賃貸を借りられますか?
A. 借りられる物件もありますが、短期利用を理由に断られることがあります。私も一度断られました。最初から建て替え中の仮住まいであることと予定期間を伝え、一般賃貸だけでなく定期借家やマンスリーなども含めて探すと選択肢が広がります。
Q5. 高齢の親がいる場合、何を優先すればいいですか?
A. 家賃の安さだけでなく、通院のしやすさ、玄関や室内の段差、階段、トイレまでの距離、浴室の使いやすさ、駐車場から玄関までの移動を見ておくとよいと思います。住み慣れた環境から移る負担もあるため、できるだけ普段の生活圏から大きく離れない場所も検討したいところです。
家の建て替えの仮住まいは早めの準備が大切
家の建て替えでは、新居のことを考えるだけでも決めることが山ほどあります。そんな中で仮住まいは「一時的な家だから」と後回しにしやすい部分です。
でも、実際には半年ほど生活することもあり、家賃、引っ越し、荷物、通院、駐車場、契約条件まで暮らしへの影響は小さくありません。
私の場合は、短期利用で一度断られ、紹介で借りた古い一戸建てでは、家の傾きや建具の不具合が退去時のトラブルにつながりました。今振り返ると、短期だからこそ入居前の確認を丁寧にしておけばよかったと思います。
特に高齢の親が一緒に暮らす場合は、引っ越しそのものが大きな負担です。建築現場に近いこと、通院しやすいこと、段差が少ないことなど、家族にとって外せない条件を先に決めておくと安心ですよ。
そして、仮住まい費用は建築費とは別に考え、工期が延びた場合の追加家賃まで少し余裕を持たせておくこと。これだけでも、建て替え中の気持ちはずいぶん違います。
新しい家が完成するまでの数か月も、家族にとっては大切な毎日です。仮住まいを「とりあえず住めればいい場所」ではなく、新居へ無理なくつなぐための生活拠点として選んでみてくださいね。
